4.


「あ、あれ?ιどしたんだ?」

「ん〜?帰らせた。来な、ホテル連れてってやるよ」

そう言うと、キースはさっさと歩き出す。

「わわっ、ちょぃ…待っ!」

慌てて荷物を抱えて後を追い掛けるオレに、キースが話し掛けてきた。

「そーいや…遊戯達はどうしたんだ?」

「あ、チケット1人分だったんだよι」

「フーン…」

「???」


*・*・*・*

少し歩くと、スグにメモに書かれたホテルに着いた。


…な、何だココ…もしかして高級ホテルってやつか!?

声も出せずに驚いているオレを連れて、キースがフロントと話を始めた。

…本当にこのホテルで間違い無いんだろーか…商店街の福引で?
思わず辺りをキョロキョロと見回す。
どうにも落ち着かない。

ン…?

「キース、今何か渡してなかったか?」

「あ〜?何でもねぇよ。それより予約、ココで間違いねぇみたいだぜ?」

マジで?

案内された部屋は、これまた豪勢だった。

「っうわ〜!すっっげぇ!」

感嘆の声が出る。

こんなトコに泊まるなんて、一生無いんじゃないか?
あ〜、ペアだったら静香も連れてきてやりたかったな…。




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