2.


紙には、ホテルの名前と住所?…そして電話番号らしき数字。

指定されたバス停で降りた筈だから、この近くなんだろう。
だが見慣れない街中で、しかも海外だ。
オレは少し心細く、気が弱くなっていた。

「その辺の奴捕まえてこのメモ見せて、強引に連れてってもらうか…?ι」

と、辺りを見渡し途方に暮れているオレの耳に、何処かで聞いた事のある様な笑い声が飛び込んできた。
振り向くとそこには…

「バンデット・キース!!」

オレの声で、奴もこっちに気がついた。
片脇にセクシーな姉ちゃんを抱いたまま近づいてくる。

あの姉ちゃん…スゴい恰好だなι
うわ、胸でっけぇ!
舞とどっちがデカいかな…?
思わず想像。


「よぉ。城之内じゃね〜か。コンナとこで何してんだ?」

いや、杏子もあれで胸デカイんだよな〜…

「城之内?」

それにしても、この姉ちゃん…露出スゴ…!

「じょ〜のうちィ?」

「えっ!?あ、イヤ!何でもねぇよ?」

慌てて、自分でも訳の判らない言い訳じみた言葉をはく。

いや、でもこんな恰好の女の人が目の前に居たらつい…
男として普通だよな!?
…ってオレは誰に言ってんだ?

とりあえず、視線をキースの方にずらし…ても視界に入ってくる。
ううっ…。




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