4.


音も無く、目の前に1つの扉が現れた。

瀬人の歩みが止まる。

「…フン、マリクが言った事もあながち嘘では無いという事か…」

瀬人の耳にマリクの声が響く。


…ヤツが出てきたくなる様にすればイイじゃぁないか…


「フ…」

瀬人は軽く笑うと、扉に歩み寄り、ドアノブに手をかけた。



「っぁ、あッ…モク…バぁ…ッァ!」

扉の奥に進んだ瀬人の耳に、乃亜の声が届く。

…何…だ?

辺りを見回すと、少し離れた場所にソファがある。

瀬人は目を疑った。

そこには一糸纏わぬ乃亜の姿と、その下腹部に顔を埋め一心に奉仕をするモクバの姿があったのだ。

「ッ…モクバぁ…は…っンぅっ…ぁっ、もぅ…ッッ」

乃亜が歓喜の声を上げ、モクバに覆いかぶさるようにしがみつく。
同時に全身をビクビクと痙攣させ、モクバの口腔へ熱を放った。

「ん…っン…く…」

モクバは乃亜の熱をこぼさぬ様に、ノドへ流し込んでいく。

全てを飲み干したモクバに軽く口づけると、乃亜はモクバを立たせ引き寄せた。

「いい子だ…モクバ。次はボクがしてあげるよ…」




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