7.


「か…ぃ…ば…?」

自らを呼ぶ声に、海馬の意識が闇から引き戻された。

「こんな時に考え事とは…愛しい弟君の事でも想っていたのかァ?…クク…」

マリクのからかう言葉にフと気がつくと、何時の間にかひざまづきマリク自身に唇の愛撫を与えている自分が居た。

先程の記憶と重なり思わず苦笑いが出る。

「文句を言う割に、随分と濡れている様だが…?」

海馬はそう言うと、指にマリク自身の先端から溢れる液体を絡ませた。

マリクの片足を軽く持ち上げ自らの肩に乗せると、露になった部分に濡れた指を這わす。
その感触に応え、マリクの秘所が静かに蠢きをみせた。

海馬はその蠢きに誘われるままに指を浸入させ、深く探る様に温かな内壁を擦りたてる。

指の動きに反応しマリクの躯が、ガクガクと揺れる。

「っく…ゥ…っは…ァっう…ッ」

壁に背中を押し付け、海馬の肩にしがみついて指の刺激に身を震わせるマリクの姿は、闇に蠢く魔物の様に…海馬の意識をじわじわと引き込んでいく。

「…指だけでは足りない様だな?」

そう言うと海馬は立ち上がり、指を内部から引き抜いた。
そのままマリクの上体を押さえ付け、片方の腿を持ち上げて引き寄せると、マリクが自ら腰を上げてくる。

海馬は先程より熱を保ったままの自身の先端を、マリクの秘所に押し当て…ゆっくりと浸入させていった。

「ひゥッ…くっ…ンッ…ぁ…アッ…」

無理な体勢での繋がりが互いの躯を圧迫し、マリクが苦しげに呻く。




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