3.


「やっ…っ、離しなさい…マリク!」

思わず弟の名を呼ぶイシズに、マリクは残酷な笑みを見せ、さらに行為を進める。
生暖かく湿った舌が胸元を這いまわり、房の中心にある突起を捕らえた。

「っい…!っぁあッ」

突然の激痛にイシズは思わず声を荒げた。思いきり噛み付いてきたのだ。
胸の先に赤い鮮血が滲む。
マリクは嬉しそうに血を舐めとると、味わう様に先端を口に含み舌で転がす。
噛まれた痕がズキズキと痺れ、顔が歪む。

早く止めさせなければ…取り返しがつかなくなる前に…!


しかし、そう思えば思うほど躯が敏感になってゆく…。

イシズが我を保とうと必死になっている間に、マリクは舌をさらに下腹部に進めていた。柔らかな曲線を描く腰に痕をつけながら、足の間に手を這わせる。

「…っ!?
  ダメっ…!」

イシズは慌てて足に力を入れたが、抵抗虚しく足を開かされる。両足の間に自らの躯を入れ、閉じられない様にすると中心に手を延ばしてきた。




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