5.


マリク;は濡れた指先をそのままマリクの躯に這わせ、小さな窄まりを捕らえると回りを揉みほぐす様に指を動かす。

「あっ…ぁあッ…ン」

突如自らの内に侵入してきた異物の感触に、マリクの躯がビクビクと震える。
それと同時にバクラの手が先端を激しく扱きはじめた。
一度に三箇所を攻められて、足がガクガクとふるえる。

もう、立っていられない。

マリクは2人の間に身を預けたまま必死に喘いだ。

『フフ…ここがイイんだろう?』
マリク;の指が中で蠢き的確に快楽の場所をさぐりあてる。

「やっ…ああっっ…ッうあ…っ」

『6年間、身体を共有してきたんだ…お前のイイとこなんざ、全部お見通しだぜ?クク』

マリク;は耳元で囁くと喉の奥で揶揄するように笑った。
その言葉に顔が熱くなる。

「そ…んなっ…んっ…ゃん…ぁ…はっ…も…もぉ…っ」
     
マリクは限界をうったえた。腰から抜ける様に痺れが広がる。
しかし、突如バクラの指がマリク自身の根元をきつく締め付けた。

「おっと…そう簡単にわイカせられないぜ」

解放を途中でせき止められたマリクが呻く。

『そうだなぁ…もっと楽しませて貰わないとなぁ?』

マリク;も後ろから、面白そうに同意をしめした。
が、その指はさらに内部を刺激し続けている。

「っや…ぁあっ…も…やだぁっ…」
マリクの目に涙がたまる。

「どうしてほしい?」
バクラが顔を近づけて問いかける。

そんなこと…聞かなくても判ってるじゃないか! そう思ったが、このまま止められていては躯の疼きがおさまらない。
マリクは小さくつぶやいた。

「っ…せて…っ」

「んぁ?」

バクラが耳を傾ける。




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