7.
バクラは素早く後ろに回り込むと、マリクの上に跨がり下半身の自由を奪う。
肩を地面に押し付けると、上着をめくり上げた。
「ッな、…っやめ…ッ!」
抵抗する間もなく、バクラの眼前にマリクの背中が晒される。
「な…んだぁ…こりゃぁ」
バクラの声を背後に聞き、マリクは全身の血の気がひく思いがした。
幼い頃から大事とされ、守り続けてきた…刻印。
自分の運命の象徴。
まさか、こんな男に、
こんな状況でこれを見られるなんて……ッ。
それは…
先程受けた行為よりも、屈辱的に感じられた。
「ッ離せッ!!!」
身をよじり、必死で抵抗してみたが、全身を地面に押さえ付けられた状態で、僅かに身体を揺らす事しか出来ない。
バクラは片方の手でマリクの肩を押さえ付けたまま、もう片方の手で背中に触れた。
ビクリ、と肌が痙攣を起こす。
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