6.


瞬間、喉の奥に熱いものが迸る。

「ッふ…ぅぐッ、…ぅックッ…、ッ!!」

ドクドクと喉に絡み付きながら流れ込む粘液に、マリクはいっそう呼吸を乱され窒息しそうになった。

それでも放出は続き、喉に流れきれない熱が唾液と混ざりながら、口端から溢れ出す。
それは顎から喉元に伝い、衣服を汚しながらポタポタと、コンクリートの地面に染みを付けた。


放出が終わり、マリクの口からバクラ自身が引き抜かれる。
やっと咥口を開放され、まだ粘液の絡み付く喉に一気に空気が入り込んできた。

「ッげほっ…ごッ、…ッはっッ…ッ」

咥内に残るバクラの体液を吐き出しながら咳込む。

呼吸をする事で咥内に広がる匂いが鼻につき、いっそう息苦しく、嫌悪感で頭に血が昇ってくる。


何故、自分がこんなめにあっているのか…

悔しさと息苦しさで目尻に涙が滲む。


しかし、罵声を浴びせる間も与えられず突如、腕を引かれるとマリクは前のめりに地面に倒れ込んだ。




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