3.
マリクのその反応を確かめながら、バクラはマリク自身から手を離した。
「ふん…嫌がってるワリにゃ、随分と反応がイイ躯だなぁ?」
その言葉に、身体がビクリと震える。
マリクは全身の血が、頭に上ってくる様な感覚を覚えた。
バクラの言葉通り、自らの躯は、辱めを受けながら…その行為に反応し、自身は少しづつ形を成しはじめていた。
そこは、一度反応し始めるともう自らの意志ではどうすることも出来ず、静かに脈打ちながら首をもたげ先端が天を仰ぐ。
「他人に触られ慣れてるってコトか?」
バクラは嘲笑う様にマリクの顔を覗き込みながら、ペロリと舌なめずりをすると既に形を成し、熱く震えるマリク自身を撫で上げた。
その感触に思わずキツく目をつぶってしまったマリクだったが、バクラの言葉を否定しようと必死に口を開く。
「っち…違っ…ッ」
全身が震えて声がうまく出せない。
その様子に満足した様に口端を歪ませると、バクラは身を屈めマリク自身に顔を近づけた。
「っな…ッ!?やッ…や、めッ…っぁッッ」
マリクはバクラの肩を掴み引き離そうとしたが、自身に与えられた感触に全身の力が抜けていく。
下を向いた為に自身に舌を這わせるバクラの姿が目に映り、心臓が激しく脈打つ。
ぎゅっと目をつぶると、マリクは全身を強張らせた。
生暖かい舌が与える刺激に反応して、自身の熱が浚に高ぶる。
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