6.
そのまま食堂に行き食事をとると、遊戯は浴場に案内された。
「どうぞごゆっくり」
メイドが頭を下げる。
更衣場には着替え等がキチンと用意されていた。
中に入ると…やはり広い。
なんとなく落ち着かなかったが、長時間にわたるデュエルの後とあって流石に疲れがたまっていた遊戯は、軽くシャワーを浴びはじめた。
『もう1人のボク?』
心の中から声が聞こえてくる。
「どうした、相棒?」
『うん。随分長かったみたいだね。』
「ああ…まさかここまでするとはな。合宿というだけはある」
だがやり甲斐のあるデュエルを続けたからであろう、遊戯の口元には笑みが漏れていた。
浴場から出ると、廊下脇にメイドが控えていた。
「寝室へ、ご案内致します」
まさか…ずっと待っていたのか?
そんな事を考えながらメイドについて行くと、すぐに目的の部屋に着いた。
「こちらになります」
開けられた扉の中に入ると…案の定、寝室もかなり広かった。
そしてそこに置かれているベッドもかなり広い。
キングサイズというやつか?何人寝れるんだか…等と思いながらベッドに腰掛ける。
柔らかなシーツの感触に、心が緩む。
少しづつ訪れる眠気に誘われる様にベッドに横になった。
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