7.


「ッ!!ぅ、ッあ、ッぁ───ッ!!」

突然、下肢を激しい痛みが襲い、記憶の渦から引き戻された。

ヤツ自身が、強引にボクの中へ入ってくる。

「ッぁ…ぅ、くッ…ヤメ……ッ!!!」

躯が軋む。

痛みと熱で、背中にまでビリビリと衝撃が走る。


「っ…は、ぁ…気付いてたんだろぉ?ッ主人格…サマよぉ……っ」

少しずつ…、深く、浸入してくる…熱。

繰り返し躯を襲う、痛み。脈動。


…ドクン……ドクン…


「…リシドの目には…『オレ達』の姿なんざ映って無いのさァ!」


  …ドクン…


「始めから…ッは、ァ…そして…これからもなぁッ!!!」

「ッ………!」



ボクの目から涙が溢れ頬を伝っていた。


「ックク…やっと判ったか…主人格サマ……そう、闇に浸れば…なんにも苦しむ事ぁ無いンだ。ほらほらぁ…このまま…快楽に抱かれてなぁ───ッ!」






〔前頁〕〔次頁〕


〔目次〕
〔携帯TOP〕
〔TOP〕