4.


「何…の、つもりだ…っ」

ボクは必死にヤツを睨み据えた。

が、そんな事はお構いなしに再び顔を近づけると、唇が触れる位置のまま、舌先で唾液を擦りつけながら話し掛けてくる。

「…『それでもボクは…』どうしたって?」

面白そうに問い掛けてくる。

指先が、ねっとりと蠢きボクの身体をまさぐりはじめた。

皮膚に吸い付く様に指先から伝わる熱が、躯を刺激していく。

「姉上サマが……リシドが…居るから、共に生きていくってかぁ?ぇえ?オイ」


「ッ………ぁ!」

突然、自身がキツく握り締められた。

躯が、ビクンと反応する。


「まったく、オメデタイ頭だな…」

ニヤリ、と淫猥な笑みを浮かべると、ヤツの顔がボクの目の前から消えた。

次の瞬間、自身に生暖かいものが這い下肢がビクリと跳びはねた。

「ぁッ…な…に、ッぁあ…っァ!」

自身が熱を持ち、意識が朦朧としてくる。


…だめだ…ッ駄目だ!


必死で振り払おうとするが、身体が思うように動かない。

「っや、ヤメ…ろ!っ…ぁッぅ…、ンっ」

自身を這いまわる舌の感触が、快楽の世界へ誘う。

「ズイブンと気持ち良さそうじゃないか…主人格サマ…ククク」

ヤツはボク自身に唇を寄せたままうっとり呟くと、ボク自身を旨そうに自らの口内へ誘い込んだ。




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