10.
「っは…やめっ…かい…ば…っっ」
次第に呼吸が荒く乱れ必死に抵抗するが、躯に力が入らない。
海馬の舌は更に下に降りていき、胸の突起を捕らえた。
「っあっっ」
遊戯は思わず声を上げた。
しまった、と思い口を閉じたが遅かった。
海馬は喉の奥で笑うと更に胸を攻めたててきた。片方を舌で転がしながら、もう片方を指でキツく摘む。
「ぅっ…はっ…ぁあっ…うっ……んんっ」
遊戯の息が荒くなり、海馬の行為に敏感に反応しだす。
海馬は、そっと突起を甘噛みし吸い上げた。
「ぅああっ」
躯がビクビクと奮え、背中が軽くのけ反る。遊戯の顔は上気し目には涙が溜まっていた。
「やめ…て…くれっ」
必死の懇願も聞き入れられず、行為は続く。
舌で胸を愛撫しながら…手を下腹部にのばしてきた。
「あっ…だめ…っ」
慌てた遊戯は海馬の手を掃おうとしたが逆にはね返され、海馬の手はかまわず遊戯自身に触れる。
「やっ…っあっっ」
躯をビクンと奮わせ思わず声を荒げる。
「ククク…随分と良くなってきているようだな…?」
海馬が顔を上げて耳元で囁いてきた。
先程の長い口づけと胸への愛撫で、既に自身が熱をもちはじめていたのである。
遊戯は恥ずかしさのあまり顔を横に逸らした。
「心配するな…これからもっと良くなる…ククク」
海馬は喉の奥で笑い耳に舌を這わせてきた。
「くっ…ぅっ」
必死に耐えようとする遊戯の姿を楽しみながら、海馬の手が遊戯自身を包み込んだ。
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