１２．
「っな…ッ、そんな、こ…とッ…！！
ッぁ、…ぅ、あッッ！！！」
敏感な箇所を、爪で引っ掻く様に刺激され、否定の言葉すら遮られる。
きつく握られたままの自身の先端がピクピクと痙攣を起こし、開放を求めて涙を漏らした。
「だ…っ…ッ」
駄目だ…ッ！！！
バクラの言葉を否定しようと、自らに言い聞かせる様に声にならない言葉を、心で叫ぶ。
そのマリクの心情を知ってか、知らずか…内に埋められ蠢いていたバクラの指が引き抜かれる。
内側からめくられる様な感覚に、一瞬、身震いをしたが…内部の刺激から開放され、ホッと息をついた。
が、次の瞬間。
浚に嫌な感触を後ろに感じ…地面に押し付けられたままの顔を持ち上げ後ろを確認しようとした。
同時に、マリクは血の気が引き、自らの心臓が激しく脈打つのを感じた。
自然と呼吸が荒くなる。
自らの後ろでは、バクラが自らの自身を扱きながら…
その先端をマリクの中心に押し付けていたのだ。
当然、その後の事が予想出来ない筈もない。
マリクはその場を逃げ出そうと必死で腕に力を入れ、上半身を持ち上げた。
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