10.
「ッやめ、ろ…ッ」
必死にこの場を逃れようと声を荒げるマリクに一瞥を向けると、バクラは握ったマリク自身の先端から溢れる液体を指で掬い取り絡み付かせた。
その指をマリクに見せ付ける様にしながら、ニヤリと笑うと、マリクの後ろへ触れる。
逃れようと、もがくことで下肢に力が入り…ヒクヒクと収縮する中心に、濡れた指先をあてがう。
「や…ッ」
ッ…っプ…っ。
バクラの指は、そのままマリクの中に飲み込まれていった。
ゆっくりと、内側で指が動かされる。
「い…嫌…だ…ッ!!
やめろ!ッ離せよッッ」
マリクは半ば懇願する様な気持ちで身をよじったが、自身をがっちり掴まれ上手く体勢を動かせない。
ただ、自らの内で蠢く指に違和感と嫌悪感を募らせるばかりだった。
そんなマリクの様子をニヤニヤと眺めながら、バクラは挿入した指を二本に増やし浚に奥を掻き乱す。
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