2.
そう言うと、横で騒ぐ城之内を無視し立ち去っていった。
「無駄な時間だとー!?自分の会社で主催しておきながら、よくゆ〜ぜ!」
城之内が海馬の後ろ姿に吠え続けていると、もう一人の遊戯が姿を見せた。
「城之内くん!そのトーナメント、俺も出るぜ! どんなデュエルもバカにする事は許せない!」
「おお!そうだよな?オレ達で海馬をビビらせてやろうぜ!」
──こうして2人はKC主催のバトルトーナメントに参加する事になった…☆
∞ ∞ ∞
大会当日。
会場は予想通り…というか、子供の姿ばかりだった。
その中で高校生の2人の姿はちょっと浮いている。しかし海馬の前でブザマな姿は曝せない!と、本気で大会に望んだ2人は次々と勝ち進み、決勝までたどり着いた。
「遊戯…友達だからって手加減無しだぜ?」
「ああ、城之内くん!もちろんだ!!」
──結果、城之内もかなり頑張ったのだが、ぎりぎりのところで遊戯に負けてしまった。
「っくそー、また負けかぁ。なかなか遊戯にはかなわねぇなぁ」
ぽりぽりと頭を掻きながら、照れくさそうに呟く城之内に遊戯は首をふる。
「城之内くん…いいデュエルだったぜ!」
「そ、そうか?」
と、お互いに健闘をたたえあっているところに場内アナウンスが流れた。
『ただ今より、バトルトーナメント上位入賞者様の、賞品授与式が行われます』
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