10.
数時間後……。
一体何度達したのか。
数え切れない行為の果てに、マリク;とバクラはベットにうつぶせていた。
「ねぇ…ちょっと、2人ともぉ!もう終わりなの〜っ?」
マリクが2人の身体を揺さぶる。
『オイ、あの薬…効きすぎだろ…?』
「酒と合わせたのが悪かったんじゃねぇの」
2人は小声でぼやいた。
「ねぇ?ねぇってばぁ───っっ!」
マリクにせかされて、バクラが顔を上げた。
「わりぃ、もー限界。眠い。」
そう言うと片手をひらつかせ、目を閉じた。
『また明日な、明日』
マリク;も、そのまま寝入ってしまった。
「えぇーっ!ちょっとぉ、自分達で誘っといてなんだよ〜もぅ!」
マリクは2人をひっぱったり、突っついたりしてみたがピクリともしない。
どうやら、本当に寝てしまったようである。
「もぉーっ」
拗ねた表情で唇を尖らせていたマリクだが、突如何かを閃いた!という様に、両手を胸の前で合わせた。
「そーだっ☆」
そう言うとベットを降り電話機の元へ走る。
ピ…ピ…ピ…ッ
トゥルルルルル…
ガチャッ
「あぁっ?誰だよ、こんな夜中にっっ!」
「あ、城之内くん?」
──マリクの夜は、
まだ、終わらない───
[END]
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