21.


ふと、天井を見上げた。




  …何だろう…



  この感じ……


  以前にも、何処かであった様な……




 
 デジャヴ(既視感)…?




マリクは、そのまま…ゆっくりと、瞼を閉じた。



静かな室内に、耳を澄ますと聞こえてくる、遠くに響くざわめき。


廊下を走ってくる、リシドの足音が近付いてくる。








僕がこの時の事を知ったのは…、少し後の話。







  ねぇ…、キミは…。


  あの時───




  何を想ってた……?






[END]





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