8.


今までに見た事が無い様な、優しい笑顔。

その表情が少し困ったような笑顔に変わる。


「これでは、イシュタール様に叱られてしまいますね…」


…そうかもしれない…

…でも、その時は…

「その時は、ボクも一緒に叱られるよ」

ボクの言葉に、2人の目が合い…同時に吹き出してしまった。


「その時は、宜しくお願いします」

リシドが、悪戯っぽく微笑む。


その微笑みに笑顔で応えると、ボクは再び口付けた。

今度は深く…
リシドの全てを感じる様に…。




ボクの罪は
許されるものじゃない…


ボク達の道は
許されないかもしれない…



それでも…2人なら、いつか光を掴む事が出来るだろうか……

否。
リシドの存在が…ボクの光なんだ…!




ボク達は、お互いの幸せの為に歩き続ける。


…その先に…
まだ見ぬ光を信じて…



大丈夫。

2人なら…大丈夫。


きっと………




[END]





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